もしも「24-TWENTY FOUR-」のジャックバウアーがキャバクラに行ったら


「いらっしゃいませ!お客様一名様ですか?」
「…今なんて言った?」
「一名様で宜しいですか?」
「両手を挙げて壁まで下がれ!!」
「なぜ俺が単独でテロ事件を追っていることを知っている!!」
「お、お客様っ!当店ではご利用人数をまず最初にお尋ねする規則になっているだけです!」
「じゃあその腰につけている起爆装置はなんだ!!」
「注文を取るための機械ですが…」
「クソ!失礼、ラスト1時間なのに事件が解決しないことに気が立っていて…済まないクロエ」
「私はクロエではありませんが…。お席にご案内いたします」
「あぁ、そうしてくれミッシェル」
「こちらになります」
「ちょっと待て!なぜあの防犯カメラは俺だけを写し続けている!!」
「たまたまあの位置に固定されているだけかと思いますが…」
「(…サラザール兄弟にリアルタイムで監視されていると考えた方が良さそうだな…)」
「もし不都合があるようでしたらお席を変更いたしますが」
「いや、いい。不自然な行動を取ってやつらに勘づかれるのが怖い。とくに兄のラモンは狡猾で慎重だからな」
「兄のラモン…?」
「おい。気付かれないように向こうのテーブルに座っているキャバ嬢の顔を前方から確認したいんだが」
「あまり店内を歩き回られますとほかのお客様の迷惑になりますので…」
「クソ!クッソォォ!」
(ジャック、CTUに電話)
CTU オブライエン」
「クロエ、俺だ。今俺がいるキャバクラの監視カメラの映像をこっちに回せるか?」
「できますが…犯罪ですよジャック」
「数百万人の命と俺の好みのキャバ嬢のタイプ、どっちが大事かわかるだろ!もう時間がない!」
「ですが大統領の許可がないと…」
(ジャック、アメリカ大統領に電話)
「お久しぶりです大統領。今一刻を争う事態で、ぜひとも大統領のお力をお借りしたい」
「いつもの件だろジャック。あとで私にも紹介してくれるなら許可する」
「よっ大統領」
「クロエ、大統領は死ぬ気で説得した。あとで俺は国家反逆罪で新宿二丁目を追われる身になるだろうがな…。とにかく大至急俺の端末に映像を回せ。あと10分しかDVDの尺がない!」
「キャバ嬢の映像、出します」
「クソ!むしろ太った友近!もう時間切れだ!」
「クロエ、俺がこの店を出たらすぐに衛星で追跡してディズニーランドまで誘導しろ!」
「なぜディズニーランドなんです?」
「夢は時間を裏切らない!」