「働くおっさん劇場」感想

 この番組は、おっさん達のリアルすぎる生き様がバラエティという虚構空間を突き破るその一歩手前のギリギリ感を演出した限りなくドキュメンタリーに近いバラエティ番組だと勝手に思っているのですが、今回は完全に突き抜けてただの笑えないドキュメンタリー番組になってしまった。これまでも松本人志のおっさんに対するエグり方にはだいぶ厳しいものがあったとはいえ、それでもおっさん達があの閉鎖されたインタビュールームにいるうちはバラエティとして見ることができた。しかし今回のように実際に外に出かけて行って茶髪のギャルに嘲笑されるおっさん達の様子は、たとえ台本の用意された演出だとしてもあまりにも生々しすぎて見てられない。もうちょっと別の方法でおっさん達の魅力を引き出して欲しいところ…。