マジシャン・セロ -トリック解明編-

【前回までのあらすじ】
いつぞやの朝、エレベーターの中で見知らぬ小学生に「カサもってないの〜?きょう雨だよ〜(笑)」とバカにされるという屈辱を受けた私は、カバンに忍ばせていた折り畳み傘を握り締め、その小学生に(ポケモンで)復讐することを誓った。時は変わり2006年9月。ポケモンを買う気配は全くないが、先日TVで人気マジシャンのセロ氏がファーストフードのメニュー表から本物のハンバーガーを取り出して一口かじり、そしてまた元に戻すというマジックを披露した。http://game777.sakura.ne.jp/tejina/3.html(動画)を見てもらえれば話は早い。そしてなんとこのマジックがとある通販サイトで300円にて売られているのを発見した私は、ことの真偽を確かめるために購入を決意したのだったが…。


 郵送ではなく銀行振込を選択したので、ハンバーガーのトリックは詳細が載っているアドレスをメールにて教えてもらうという形でした。管理人いわく「基本的に道具は自分で作れ。100円ショップにある材料でだいたいなんとかなる。なんとかならないのもある」とのこと。メールの冒頭で「トリックが書いてあるアドレスをネットでバラしたらめっちゃ怒る」的なことが書いてありましたので、直リンクはしませんが要約するとこうです。


■ポスターの裏に人間がいて、手で渡してるんだよね。


 解説動画はおろか簡単な図解すらなく、文章量でいっても私が一日に書く日記量の平均より少ない。とにかく「どんでん返し」というキーワードが何回も出てきて、なんとなくどんでん返せればできるマジックんだろうなぁとはうっすらわかるのだが、まずどんでん返し自体が一度どんでんを返している状態だと思われる。そこへさらに「再びどんでん返しを裏返します」とか言われてもどこを何回どんでん返せばいいのかわからない。果たしてどんでんはそこまで返されることに耐えられるのだろうか?


 以下、このトリックが合っているものとして進めます。上の動画では省かれているがセロは街中を歩いているシーンからふらっとポスターの前に立ち止まってその場で観客を集めマジックを開始した。ここで私は迂闊にも「街中でやっている以上、トリックは必ずセロ側が仕掛ける」「ポスター側に仕掛けはない」という先入観を植え付けられ、見事にセロのミスリーディングの術中にはまってしまったということになる。「街中の、それも後ろが壁になっているポスターの裏に人間はいないだろう」という思い込みがこのトリックを成功させたといえる。自分の予想では観客は全てサクラで、編集の力技でなんとかしてるのかと思ってた。でもたしかに忍者屋敷にある回転扉みたいな仕掛けがあれば出来そう。もしかしてあれがどんでん返しっていうのか…?もう何でもいいよ。一つ確実に言えることは、チーズバーガーの下に写ってたネギミソバーガーが異常に食べたい、ただそれだけのこと…。「棚の上にネギミソバーガーが置いてあります。母より」(憧れるシチュエーション)