亀田興毅

 今までTVで見かけるたびに「なんだこのちょい悪なカツオは…」と戦慄していたんですけど、昨日初めてきちんと試合を見た。超序盤のヤムチャを彷彿とさせるそのビッグマウスぶりに、風船ガム膨らまし大会で優勝しそうな顔してるこのカツオが一体どれだけアグレッシブなボクシングを披露してくれるのかと期待していたけど、開幕のクリボーに警戒して絶対Bダッシュしない有野さん並の慎重さで笑った。


 自慢ではないが私は10年以上のボクシング暦がある。ここでいうボクシング暦とは「はじめの一歩(マンガ)を読んだ暦」のことであり、当然ジムに通った経験もなければ小学生のときテコンドーの道場を初日で辞めた経験もある。なぜならば練習前のラジオ体操ではやくも日射病になったからだ。阪神タイガースの野球帽をかぶっていたのに一体どうして…。その後、ネタを出し尽くしたダンディ坂野的な終末感で横になっていたとき、偶然にもぶかぶかの野球帽が顔を覆って口元しか見えない状態になってしまい、周りにいたガキどもから口々に「ロボコップ(笑)」「ロボコップ故障した(笑)」などという黄色い歓声が沸きあがったことが今の私の自信に繋がっている。カツオは3階級制覇するとか言ってるけどさ、正直ドナルドダックにパンツをはかせるより難しいんだから早いところ花沢さんと結婚して花沢不動産を継ぐこと。おまえが継がないなら俺が継ぐ。