『涼宮ハルヒの憂鬱』感想

zassou2006-07-11

 インターネット街道を歩いてみたれば、猫も杓子もカツオも中島も伊佐坂先生ハルヒハルヒハルヒ。どうしてこう日本人は節操もなく他人の尻馬に乗り、付和雷同し、「みんなやってるから」という理由だけではてなダイアリーを始めるのか…。全く理解できないが私はそういう理由ではてなダイアリーを始めた。私は世間に広がるこのハルヒ・ウェーブをかなりの古代、つまり1ヶ月ほど前からアマチュア無線でキャッチしていたが「絵柄を見る限りこれって萌えアニメってやつでしょ。そういうのママに禁止されてるから(^^;)」ってな感じでこんなもん死んでも見ねぇと決意を新たにしていた。そんな折、インターネットのとある場所、具体的な名称は弁護士を呼んでくれるまで一切話すつもりはないが、「あなた 夏季限定バンド」を英訳した場所に全話もれなく落ちていたわけであり、もちろん「道に落ちているものは拾って警察に届けなければいけない」という由緒正しきスポーツマンシップに乗っ取り、小銭感覚で拾って全話みたというあらすじ。


 このアニメのように、目の中にヘラクレスオオカブトが丸ごと一匹入りそうな美少女アニメ然とした絵柄に著しく耐性が低い私は、第一話を見ている途中でモニターの破壊をホウレンソウを握らせたポパイに依頼しかけたのだが、続く第二話でなんと、長門有希なる少女が私の大好きなSF小説『ハイペリオン』を読んでいるシーンがあるではないか。即座に私は手の平を返しこのアニメの傘下政党に濁った1票を入れた。たしかにハイペリオン的なごった煮SFアニメかもしれない。この作品はアニメーションの出来自体の評価が異様に高いみたいなのだが、さっきも書いたように私は「あなた 管状のもの」を英訳したサイトで見たので作画の出来を確認する以前の問題、要するに声と動きがズレまくりのいっこく堂状態だったので細かいところはよくわからない。テンポ良くて動きが多いなってのは辛うじてわかる。結論としては思ったより面白かった。続編は『長門有希の超時空決戦』にして。


「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。

 http://www.haruhi.tv/fanclub/story.html(涼宮ハルヒの憂鬱サイト)