ワールド本屋カップ

 本日は『デスノート』の最終巻が発売されたということで近所の本屋に立ち寄ったのですが、ふと目に入りしは例の『エヴァンゲリオン・クロニクル』。周りに人がいないことを綿密に確認してから手を伸ばしたその刹那、私の後方、左サイドからロベカルばりのスピードで駆け上がってくる未確認物体の熱源をキャッチ。パターン青。ち…!こんな時に第19使徒が…!と思いよく見たればそれはまだ4才ぐらいの女の子。「あ〜〜!ろぼっと〜〜〜!!」などと嬌声を店内にまき散らしながら、あろうことか『エヴァンゲリオン・クロニクル』を熱心に読みふけり始めた。それは君が読むべき本ではないんだ…。しかし私の伸ばしかけた腕は、もはやジオン軍軽巡洋艦ムサイほどの機動性しか持たず急な進路変更は不可能、このままでは少女の頭にパルプンテをお見舞いすることになってしまう…!と諦めかけたその時、少女は瞬時に「うんこ座り」にモデルチェンジ。私の腕は急速降下する少女の頭をかすめながらも、なんとか隣に積んであった『この夏!軽井沢☆』みたいなレジャー本に不時着。そのまま私は軽井沢についての造詣を深めていった。


 10分ほど経っただろうか。ようやくロベカルが自陣の守備位置まで戻り「ママ」のマンマークに専念したため、私はフリーの状態でボールを受け(本を手にとり)、レジに向かって強引なドリブルを開始した。新田君とのカミソリパスによるワンツーなどあらゆるテクニックを駆使して全てのDFを振り切り、シュートを打つためレジに構えるキーパーをちらりと一瞥する。女子高生だ。しかも一名ではない。女子高生・女子高生・お姉さん・ババアという魔法のカルッテットがゴール前に敷かれている。「落ち着け…。別に俺はエロ本を買おうとしているわけではないんだ…本を裏にして提出すれば大丈夫…バレやしない…」との機転を働かせ本の裏表紙をチェック。そこに写りしは綾波レイの特大フィギュア映像。小3の時すでに『小学5年生』を先読みしていた早熟の天才である私といえども、このエマージェンシー・ケースの対処法は学校で習っていない。そっと本を元の場所に戻しそのまま帰宅した。畜生!表紙だけは『週刊 世界の昆虫』みたいなのにしといてよ。今の俺にチキンナイフを装備させたらおそらく攻撃力メーターを振り切って神竜とオメガ瞬殺できる。くそ…!アマゾンの野郎…!なんでこの本取り扱ってないんだよ…!(八つ当たり)。まぁ明日買いに行きます。