『バンビ〜ノ!』が面白い
- 作者: せきやてつじ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: コミック
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2月15日の日記でもこの漫画の感想を書いたはずなのですが、いくら読み返してみても、「エスパー伊東と水中息止め対決したらたぶん負ける」から始まる世界一書かれたくないデスノートの死因、さらには「あいつだけプーアルに様付けで呼ばれててズルイ」という理由で逆恨みしている人間による壮大なヤムチャ陰謀論に終始しており、バンビ〜ノの感想を一文字たりとも書いていないことに気付きました。以下あらすじです。
東京オリンピック誘致に反対し、もはや政府転覆しかないと考えていた九州男児バン・ショウフクテイは、しょこたんブログをプリントアウトしてホッチキスでまとめたものを2200円で売る仕事で生計を立てていた。そんなある日、偶然にもサイゼリヤ新宿店のゴミ箱に捨てられていた半熟卵のミラノ風ドリアを口にする。「ウマか!!口ん中が楽しか!!」。感銘を受けたショウフクテイはイタリア料理人を目指すべく店で働くことを決意した。しかしショウフクテイの指導役に付いたカウス・土下座丸(イスラム過激派)はワンピースで言うところのガチムチの実を食べたとしか考えられない動物(ゾオン)系。「す…すいまっしぇん!!」さっそくダシを昆布とカツオではなくキウイフルーツとコチュジャンで取ってしまうという大失敗をやらかしたショウフクテイは、店の裏に呼び出されカウス師匠にギタンギタンに殴られる。「なにてめぇイタリアンみてーな味付けしてやがる!!うちはバーミヤンだろうが!!」。なんとショウフクテイは中華料理のチェーン店バーミヤンに入ってしまったのだ…!!
10%程度盛り込むはずだった嘘がついつい98%ほどに膨らんでしまいましたが、とにかく僕が今一番好きな漫画です。一応イタリア料理の話ではありますが、描かれているのは料理ではなくあくまでも人間です。だから面白い。組み立て・塗装済みのガレージキットを市販のジオラマセットの上で適当に並べ替えて遊んでるだけの漫画がちらほら見受けられる中、きちんと1/144ガンダムGP03デンドロビウム(全長1メートル)の製作工程をニコニコ動画にupしてくれるタイプの精神的バトル漫画、それがバンビ〜ノ。ここで突然ですが明治大学ラグビー部のお花見風景を想像してみてください。YES.そんな感じの暑苦しさがこの漫画にはThere is。しかしそれがまた良か…。それと4月18日からTVドラマでもやるらしいのですが、織田役がほっしゃん。という時点で胸騒ぎがやめられない止まらない。