ミステリー会話

駅前を歩いてたら、背後から小さい女の子とその母親らしき会話が聞こえてきました。
しょこたんとたたかうの!」
「だ〜め」
「絶対しょこたんとたたかうの〜!」
「だ〜め」
「たたかうのたたかうのたたかうのたたかうのたたかうの!」
「もう、しょうがないわねぇ。一回だけよ」

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 こんな難しいラストミステリーは黒柳徹子でも解けない。冷静に考えれば3,4歳の女児の言わんとする「たたかう」にK-1ルール的な要素が一切ないことは私のイクラ脳でも理解できるのだが、一つ気になることがあった。それは「たたかう」の発音である。一般的には一文字目の「た」にアクセントが置かれるが、この女児は「か」を強調していたのである。それゆえネイティブスピーカー(中学のとき外国人に道を尋ねられて発した言葉が「I dont you!」)である私の耳には「たたcowの」「たたCoooowの」と聞こえてしまっていた。もしかしてこの女児は英会話の練習中だったのではないだろうか…?「たた」と聞こえていた部分は「Tang-Tang」つまりジャイアントパンダのタンタンをトップギアで発音したものであり、まとめると「Tang-Tang Cow no」日本語に直せば「パンダであるタンタンは牛ではありません」という至極論理的な文章になる。普通の3歳児(イクラちゃん基準)であれば体の模様がどちらも白黒で似ているから牛とパンダの区別なんてつかないはずなのに、なんというジーニアス…この子は間違いなくルークの父親がダースベイダーだと見破る。


 ここまでくれば芋づる式に「しょこたん」の部分が「Show! cow tang」であるとわかる。まとめると「Show!cow Tang!Tang-Tang cow no!」であり日本語に直せば「ちょっとその牛とパンダを見せてください!パンダであるタンタンは牛ではありません!」となる。今からこの歌詞で曲を作ってインディーズで10万枚売り上げた後、空耳アワーに応募して手ぬぐいもらってきます。