冬

 そろそろ忌まわしき冬が到来します。僕が大学時代に一人暮らしをしていたアパートはどこから見ても、それこそGoogleアースの衛星写真から見てもプレハブ小屋にしか見えない姉歯建築でしたので、壁が薄いわ隣に住む野郎のパンツが風に流されてうちのベランダに不時着するわで日本の災厄の3%ぐらいはこの部屋から出荷されているとしか思えなかったのですが、なんといっても冬の寒さが尋常ではありませんでした。「寒いから早く暖かい家に入ろう…と思って部屋に入ったら外より寒かった」という逆エルニーニョ現象まで発生する始末で、さすがに部屋で飼っていたハムスターが冬眠したのをきっかけにヒーターを購入しました。もちろん夕食を砕いたチキンラーメンで済ませるような美食クラブの私は電気代節約のためほとんど使用しませんでしたが…。


 その甲斐あってかパンツ一丁に肩からバスタオルを羽織るだけのいわゆる「こなきじじいスタイル」でも風邪をひかないファッションリーダーとして頭角を表すことになるわけですが、一度だけ大晦日に39度の熱が出たことがありまして、正月になると同時にクシャミで鼻水が飛び出すという新年に対して失礼にもほどがある迎え方をしたことがあります。果たしてこの日記は一体何を言いたいのか、30字以内で要約すると現代文の練習になりますし、古文の勉強にもなります。(受験生応援企画)