ディープインパクト

　当日のロンシャンはどうやら雨が降りそうとのこと。うわ。調教を見る限りこの馬には芝が深いとかあんま関係ないのかなとも思ったりしたけど、さすがに雨でさらに重くなった馬場ではディープインパクトの切れ味は殺されるだろうし、今まで先行して好位から抜け出すというレースを一度もやってこなかったツケを払わされる可能性がありそう。この馬の心肺機能は医者も驚くアベベ級という話だし、先行抜け出しというテクニックが使えたらおそらくどんな馬も太刀打ちできないのではないか。もちろんそんな効率的な走りを一切しないでこの強さとパフォーマンスというのがディープインパクトがここまで騒がれる理由でもあるけど、今回ばかりは見栄えが悪かろうがつまらないと言われようが、効率効率で勝ちにいって欲しい。スタート下手くそだからそういうレースがやりたくてもできないのかもしれませんが…。

　過去にヨーロッパの権威あるG1を優勝した日本馬、タイキシャトルとエルコンドルパサーはどちらも先行抜け出しタイプで、重馬場どんとこいのパワー系、今風にいえば「ガチムチ系」なわけだったけど、ディープインパクトはそれとは真逆に近い、後方待機の細身な瞬発力タイプ。ガチムチ兄貴たちとどう渡りあっていけるか。でも意外とパワーありそうなんだよな。当日予想されるスローな流れに引っかかってしまうのが一番怖い気がするけど、そのへんの対処は僕たち素人風情があれこれ言ってもしょうがないので武豊騎手の手綱さばきを信じるほかない。ディープ坊ちゃんは非常に賢い馬らしいので道中でガチムチ兄貴たちからアヤシイ目線を送られてもうまく避けてくれるだろう。いろいろ書いたけど、ディープインパクトの勝利を願ってるぜ！