立ち読み力

 昔から立ち読みが上手くできない。立ち読みに上手いも下手もないと思われる方がいるかもしれませんが、ジャンプの読みきり漫画すら満足に立ち読みきれない自分のような立ち読みスプリンターと、3時間ぐらいかけて一冊の文庫本を読みきってしまう立ち読みトライアスロンを比べた場合、明らかにの後者のほうが得をしていると思う。私の言う立ち読みができないというのは「立ち読みに集中できない」ということで、要するに立ち読みしても内容があまり頭に入ってこない状態です。ここで私はジャンプの見開き2ページを集中して読みきった時の単位を「1タチヨミ」とすることを文部科学省に提案したい。むかし電車の中でドラゴンボールを大きな声で音読しているおっさんがいたけど(ザッ!とかヒュ!とかそういう部分も全部)、あのおっさん絶対2億タチヨミぐらいある。


 どうして自分は5タチヨミぐらいしかないのか考えてみると、もし立ち読みに100%のオーラ攻防力を使ってしまったらボマーのリトルフラワーを防御することは絶対不可能だし、通りすがりのえなりかずきにシャツをズボンの中に入れられてしまうかもしれない。はたまたテロリストを追っているジャックバウアーに誤射される可能性だって大いにある。ない。今日なんとなくジャンプの新連載を立ち読みしてみたけど、4ページぐらいしか読めなかった(2タチヨミ)。サッカー始まる。