雑草ゲーム塾

 ここ半年ぐらいの間にやったゲームの感想を書きたいと思います。ほとんどレンタルなのでプレー時間は短めです。


EA BEST HITS フリーダムファイターズ 『フリーダムファイターズ』(PS2)

 いわゆるFPS(一人称視点のシューティングゲーム)の系統。最大で12人の仲間を率いてゲリラ戦を行うわけだけど、この仲間というのが奇跡的に会話が噛みあった時のシーマン並に賢い。「いけ」「まて」「こい」みたいなイクラちゃんレベルの語彙でしか指示を出せないものの、ひとたび突撃指令を与えれば壁や障害物の陰に隠れながら、まるでマックロクロスケのような身のこなしで相手を殲滅していく。たった1人ではぐれ刑事の5人ぐらいは射殺できそう。ドラマ「24」のジャックバウアーが12人いると思ってもらえれば話は早い。そんなわけでかなり面白いゲームなのだが、なにしろステージ数が少なすぎる。やっと12人の仲間が揃ってさぁ行くかというところで突然終わる。惜しい…。続編が出たら買います。



アナザーセンチュリーズエピソード 2 『アナザーセンチュリーズエピソード』(PS2)

 合計10作品以上のロボットアニメから様々な機体が参戦する、「深夜2時だョ!ロボオタ全員集合!」みたいなアクションゲーム。かくいう私はさしてロボットアニメには精通しておらず、このゲームに出てくる作品で知っているのが唯一『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』だけという体たらく。このハンディキャップはたとえタイガーウッズがパターの代わりにビニール傘を使ったとしても埋まらない。当然ストーリーもわけがわからないためこの世界に全く溶け込めず、ただ私の怒りゲージだけが溜まっていく。これは小学5年の社会科見学で「狂言」を見せられたときの心境とだぶつく。操作も自分がロボットに乗り込んでるというよりは、遠くからラジコンで操作してるっていう感じ。個人的にはシミュレーター色の強い操作性のほうが好みなのでちょっと合わなかったかも。



デビル メイ クライ 3 『デビルメイクライ』(PS2)

 1以来。ステージの合い間に挟まれるデモシーン、これがマトリックスを派手にしてさらにアメコミのヒーローテイストもブレンドしたようなバタ臭さ満点の演出ながら、なかなかカッコイイ。(2丁拳銃の使い手同士が至近距離でマシンガンの如く撃ち合ってもお互い一発も当たらないようなの)。確かにデモはかっこいい、でもそのあと自分でプレーする主人公は弾丸を剣で真っ二つにしないし、バイクで敵を殴りつけることもない(このシーンはあまりのメチャクチャさに爆笑した。もし全編CGで作られた鬼アクション満載のデビルメイクライの映画があったらかなり見たい)。要するに実際に動かしてみるとあんまかっこよくない。自分が下手なのだが…。時間稼ぎの謎解きと1コンボで死なない雑魚キャラの存在とで爽快感がそがれ気味なのもマイナス。もっとこう、ベルセルクのガッツばりにひたすら沸いてくる悪魔どもを倒しまくってただ前へ進むシステムの方がいいなぁ。謎を解くのに全くひらめきを必要としないもの、人はそれをお使いと呼びます。



ACE COMBAT 5 The Unsung War 『エースコンバット5ジ・アンサング・ウォー』(PS2)

 中学生の頃にシリーズ第一作目をプレーして以来およそ10年ぶり。当時はこの手の3Dフライトゲームがまだ少なかったこともあって「操作が難しいゲーム」という印象が残っていた。そのため動体視力とコントローラーさばきが著しく鈍った我々ディスクシステム世代の加齢臭ユーザーを泣かせる本格的なフライトシミュレーターへと変貌しているに違いない、と思い込んでいたが、いざ蓋を開けてみれば良い意味でフライト”ゲーム”に仕上がっていた。このジャンルでストーリーがまともに機能しているゲームを久々に見た。操作の部分にもう少し重さがあれば文句なしだけど、この「軽さ」こそがエースコンバットたりえる部分か。