『新世紀エヴァンゲリオン』感想(1〜26話&劇場版)


 10年ぶりの視聴。当時中学生だった私は「綾波とアスカに同時に告白されたら……どうしよう…マヤさん…」みたいな非常に至ってすこぶる健全な見方しかしていなかったが、10年経った今こうして改めて見ても抜群に面白い。エヴァンゲリオンと言えばどうしてもシンジの内面世界の描写だとか、張りっぱなしの伏線とかに目がいってしまうが、基本的にまずロボットアニメとしてのエヴァンゲリオン使徒の戦いがよく出来ていると思う。中学生の時に見た思い出からは「なんかピンチになったらのび太を助けるドラえもん的に初号機が暴走して気がついたら使徒食ってる」っていうイメージがしかなかったけど、ちゃんとそれなりの理屈を用意して勝利している場面の方が多い。しかし逆に心理的、抽象的な描写にはあまり興味が持てなくなっていて結局手前は格好いいロボットアクションシーンが見たいだけだと思う。それにしてもこうしてインターネットでお手軽にアニメが見られるようになったのは良くない。良くないね…。「アニメみてーけどビデオ屋で借りるのは恥ずかしいなオイ^^;」っていうオタクのくせにそんなところだけキザになってどうするの的な私のような人間がアニメを見まくってしまう恐れがあるからだ。さて次は『攻殻機動隊』いってみようか。